ソーラー型海水淡水化装置(活水王)

古来叡智の大自然の理を活用した、低廉な「エコ装置」

活水王写真

本装置はタワードーム型の「グリーンハウス蒸発塔」と「凝縮造水塔」の二塔による構成。

超微細な霧を発生させるノズルが配された蒸発塔内(グリーンハウス内)に海水(被処理液)を入れて噴射し、蒸発させ、その蒸発した海水蒸気を今度は「凝縮造水塔」で冷却させて〝真水〟を生成するという画期的な造水装置です。

また、副産物として蒸発塔下部に〝自然塩〟を回収することができます。

 

組み立てや解体が容易なバラック構造を採用しており、小型から大型まで製作できます。

(■蒸発塔 底面積 1~700m2 /高さ 3~20m ■凝縮塔 底面積 3.5~23m2 / 高さ3.5~23m)

 

なお、動力源は全て太陽熱を利用した「完全なエコ装置(電力不要)」で、しかも設備費・運転費(ランニングコスト)とも低廉化を実現しています。

●世界的に深刻化する「水不足」問題。開発途上国の急速な人口爆発や地球温暖化による降雨量の減少等を原因として、陸の砂漠化と併せて農作物への多大なる影響が懸念されています。これらの諸現象は地球環境やエネルギー、食糧等の問題と密接かつ相互に連環しており、そのためにも「水不足」問題の解決が急務であるとされるところです。
●これまでの淡水化処理はイオン交換法・膜透過法・電気浸透法が主流で、いずれも高コストであり、設備費や運転費の低廉化が望まれていました。弊社の「海水淡水化装置」は、太陽熱を活用した古来叡智の大自然の理に基づいて、低価格のプラント装置として開発を進めてきたものです。

活水王の特徴

海水の写真
  • 低価格な海水淡水化装置
  • 効率的な噴射管の配置により高い蒸発化
  • 蒸発塔は、太陽光を利用し、低いランニングコストを実現
  • バラック構造により、組立、解体が容易
  • 凝縮装置と組み合わせて、淡水化装置から、塩回収装置、蒸留装置、乾燥装置など多目的な使用に可能

海水淡水化装置〈固液分離装置・基本モデルフロー〉

活水王フロー
  • タワードーム型の「グリーンハウス蒸発塔」と「凝縮造水塔」の二塔による構成
  • 海水(被処理液)を入れて噴射し、蒸発させ、その蒸発した海水蒸気を「凝縮造水塔」で冷却させ、真水を生成する
  • 蒸発塔下部から、自然塩を回収

「活水王」の新機軸

「活水王」の蒸発装置は、従来の塩水蒸留方式と以下の点で大きく異なっています。

  1. 蒸発塔内に被処理液(海水。懸濁液含む)の噴射手段(噴射管・噴射ノズル)が配置され、噴射ノズルから被処理液を、温室効果の一番高い蒸発塔内側の中央部寄りに噴射を可能としたこと。また、衝突可能に対向して噴射管を上下に配置していること。
    (※噴射管の噴射ノズルは、噴射管の上方位置内側で渦噴射流を発生可能な湾曲状ノズルとして構成とすることもできる。この場合は、噴射渦流は円滑に上昇し、高沸点成分、濃縮液及び固形分離は自重落下して、一本の噴射管でも蒸留・濃縮・固形分離操作を、より円滑に行うことができる)
  2. 噴射された被処理液は、蒸発及び濃縮化、さらには固液分離が促進される。また、外壁面全体からの熱エネルギーが集合するとともに、壁面からの放熱の影響を受けにくく、温度分布が安定して高くなる。                        
  3. 蒸発塔は、太陽を熱源とする温室効果を有するものを使用するため、運転費(ランニングコスト)が低廉で済む。
  4. 被処理液を噴射衝突させることにより、溶媒(液体)は微細化(霧化)されて蒸発(気化)が促進されると同時に、溶質(固体=塩)も固体粒子の表面水(付着水)蒸発が促進されて、濃縮化・乾燥化が促進される。
  5. 各装置は、底盤と骨材とで形成される骨組みと透明材で形成される外壁部とを備えたバラック構造とすることができること。バラック構造とした場合は、組み立て・解体が容易となり、設備費も低廉となること。
  6. 凝縮装置を組み合わせて使用することで、「淡水化装置」「塩回収装置」「蒸留装置」、さらには「乾燥装置」等として多用な目的への使用も容易であること。